実は日本には三輪自動車の製造を行っている会社があります!日本でトゥクトゥクを製造している会社はありませんが、オートリクシャを製造している会社はあります!しかもEV!
2015年に国土交通省からの型式認定を受け日本で16番目の国産車メーカーとして誕生したのが神奈川県川崎市中原区にある「日本エレクトライク」です。「eTrike」として販売されています。
社長はミゼットを所有していたり、タイのトゥクトゥクを自ら輸入した経験があったりと無類の三輪自動車好きな様ですね。トゥクトゥクを輸入する会社を40歳の時に設立した経験もおありのようで、もしかしたら日本で最初のトゥクトゥク輸入会社だったのかもしれません。
ですが、最初の一台をタイから輸入して色々と衝撃を受け結局トゥクトゥクは諦めた様です(~_~;)タイ事情ですね・・・
こうしてタイを諦め、たどり着いたのがこの三輪自動車だったようです。この車体どこかで見たことがありませんか?インドに行ったことのある方ならすぐにわかると思います。そう、インドで走っているオートリクシャーです。
他にもパキスタン、バングラデシュやエジプトがこのタイプですよね。
こちらのタイプが好きな人も多いのではないでしょうか。このタイプも進化を遂げていて電気自動車のタイプが登場しています。しかも日本で!
日本でEV化したインドの三輪タクシー
インドのオート・リクシャーを製造している世界最大の三輪自動車メーカー「バジャージオート社」の車体をベースに日本で製造されています。
車体はインドを走っているオートリクシャそのままと言っても良いと思います。
インドから届いた車体からエンジンを降ろしたり、保安部品を日本仕様に交換したりして日本で電気自動車に改造して販売しているようです。
この車の凄い所が三輪自動車の欠点だったカーブの際の安定性!左右の後輪を別々のモーターで制御することで解決出来たと言います。これだけのスピードでカーブに入ってもタイヤも一切浮かないなんて!
これを普通の三輪自動車でやったら横転間違いなしだと思います。
トゥクトゥクに限らず他の三輪自動車だったらこのスピードでカーブに入ったり急旋回したら車体は浮きますし、下手したら転倒してますね。
バッテリーはリチウムイオンバッテリーで家庭用200Vで5時間でフル充電。そう効果の距離は約60km、最高速度は49km/hなのでちょっとした用途に使用するには十分じゃないかなと。
トライクとしての扱いになるため、トゥクトゥク同様にシートベルトやヘルメットの着用義務はありません。何と言っても音が静かで乗り心地が良いのが◎
購入されている人の多くが個人と言うよりも、主に宅配、資源回収、荷物の移動、移動販売車として使用しているようです。遠くない距離のちょっとした宅配なんかには非常に便利なんじゃないかなと。
川崎フロンターレの練習場では用具の運搬等に実際に活用されています。
細い道でも小回りが利くのでスイスイ走れるのも大きな利点ですね。個人でも近所のスーパーへの買い出しなんかにも便利だと思うので、これから注目されてくるかもしれません。
価格がもう少し下がってくると一般の人も手が届きやすくなってくると思うのでこの点にも期待したいところ。今後更に日本でEV三輪車が活躍する場面は多くなってきそうですね。
活躍の場は多そうなのですが、価格面が少々ネックになっているようです。トゥクトゥクの様に左右や後ろに看板を付けて走ったり、活用できる場がどんどん増えて欲しいです。
タイのトゥクトゥクよりもインドのオートリクシャが好き、そんな方には環境に優しくて転倒する心配がないEVのオートリクシャですね。