トゥクトゥクの事故をゼロに!運転するときの注意点

トゥクトゥクはバイクとも自動車とも運転の方法がちょっと違います。バイクの免許を持っているから大丈夫!車の運転の免許を持っているから大丈夫!というわけにはいきません。トゥクトゥクは特殊です!バイクとも車とも運転の方法が異なります。

レンタルトゥクトゥクをしている会社も増えてきて、トゥクトゥクが身近な存在になりつつあり、気軽にレンタルできるようになってきています。ちょっとトゥクトゥクを運転してみたい!そう思っている人にとってはレンタルトゥクトゥクは絶好のトゥクトゥク運転の機会です。

旅行先にレンタルトゥクトゥクがあったりすると、開放感から運転してみたいと思う人多いと思います。しっかりとトゥクトゥクのことを理解していないと重大な事故にも繋がりかねません。

事実、トゥクトゥクをレンタルした人が電信柱や看板に突っ込んでしまう自損事故や人身事故を起こしてしまった例はいくつか起きています。2023年3月には死亡事故も起きてしまいました。

レンタルトゥクトゥクに限らず、トゥクトゥクを購入してこれから運転する人のためにも、トゥクトゥクを運転する際の注意点をまとめてみました。

まず実際に運転してみて、慣れるまではとにかく慎重に運転する必要がありますよ。

車とバイクが合わさったような運転要素

トゥクトゥクはオートマとマニュアルがありますが、レンタルの場合はオートマです。オートマの操作はマニュアルに比べると非常に簡単ではありますが、自動車やバイクとは勝手が違います。

ハンドルは車と同じ円のハンドルではなく、自転車やバイクのようなバーハンドル。座席にはまたがって乗ります。ちょうどまたがった両太ももの真ん中前ぐらいにシフトレバーがあります。

そして、トゥクトゥクにはパワーステアリングがありません。例えば停車中でもエンジンがかかっていれば、車のハンドルを左右に回すときでもそれほど負荷を感じることなく回せますが、これは油圧がフォローしてくれているから。

トゥクトゥクにはこのパワーステアリングがないのでハンドルが非常に重いです。ハンドル操作に力がで、腕の力で回す感じになります。華奢な女性にはちょっと辛いかもしれませんね。

アクセルはバイクと同じようにグリップ式、ひねると加速していきます。ブレーキは右足の場合が多く車と同じように踏むことで減速します。

レンタルトゥクトゥクの場合には前後にブレーキが付いていることがほとんどだと思いますが、ブレーキを踏むと前輪と後輪両方にブレーキが利くことが多いです。急ブレーキは非常に怖いですよ。

バイクのようにバーに手で握るハンドブレーキが付いていて、前輪は手で、後輪は足で踏むフットブレーキと前後の車輪でブレーキがそれぞれ独立して作動するタイプもあります。

トゥクトゥクのハンドル回り・シフトレバー
ハンドル回り・シフトレバー
トゥクトゥク右足ブレーキ
右足フットブレーキ

トゥクトゥクを運転する際に特に注意したいこと

レンタルでトゥクトゥクを運転するとき、購入した人の場合でも運転に慣れるまで特に注意してほしい点を挙げてみます。気を付けないと事故に直結してしまうポイントじゃないかなと。

日本の軽自動車と同じ660ccのエンジンを積んでいるので、一応100キロは出ると言われているのがトゥクトゥク、スピードは普通に出ちゃいますからね。

バンコクタイプのトゥクトゥク

ハンドルを取られやすい

前輪が一輪なのでちょっとした地面の凸凹を通過したとき、道に落ちている石等の物を踏んだ時のふらつきも大きくなります。凸凹や何かを踏んだ時も前輪タイヤのどの位置なのかにもよりますが、ハンドルをいきなり右だったり左だったりに持っていかれます。

ハンドルを持っていかれた方向から直ぐに真っすぐに戻さないとそのままその方向に進んでしまうので危険!スピードが出ているときは尚更危険度が高まります。

風が強いときには風の影響をもろに受ける

風が強い時には車体がかなり揺れます。トゥクトゥクはオープンカー以上にオープンなはずなのに?風が四方八方から吹き込んでくるので思っている以上に影響をうけます。車体の中?で様々な方向から吹き込む風によって渦巻くような感じもあります。

信号待ちで止まっているときは左右に車体が揺れるのがはっきりとわかります。走行中はハンドルも取られます。トゥクトゥクの運転に慣れていても、強風のときには要注意です!

カーブ、左折、右折のときには最も注意が必要

スピードが出たままカーブに差し掛かると後輪が浮き転倒のリスクが高まります。この点四輪の車とは全く感覚が違います。安定性が悪いのは否定できません。そして、右や左への急ハンドルはしないこと!これ本当に危ないです。

実際に死亡事故が起こってしまったのもS字のカーブ。初めてトゥクトゥクを運転するときにはカーブは本当に慎重に!

昔にミゼット等の三輪自動車に乗っていた経験のある年配の方と話をすると、カーブでの転倒の話によくなります。「よくコケてたからカーブとか曲がるときは気をと付けてな」と。四輪自動車の様な安定性がないことを忘れずに!

最も危険なのが下り坂でのカーブ。スピードが出ていると簡単に横転しますよ。実際私も下り坂の右カーブで左後輪が浮いてしまったことがありました。

そして、標準的な4人乗りよりも7人乗り、10人乗りの大きくて長い車体は更に注意して運転することが求められます。レンタルで利用する場合、初めてのトゥクトゥクの運転で7人乗り、10人乗りの車両はおすすめしません。

窓から信号や景色が見にくい

窓が小さく、視界も決して良好とは言えません。座席が高く窓が低い位置にあったりするので、背筋をピーンとして姿勢を正して座っていると、まず前方の視界は非常に狭くなります。基本的にちょっと前景姿勢で猫背のような感じになってしまう運転姿勢。

停止線で停車していても覗き込むようにしないと信号が見にくい場合が多々あります。そちらが気になり、覗き込んだりしているうちにブレーキペダルから足を離してしまわないように注意です。

信号に限らず全体的に窓から見える景色は狭いです。人や車の見落としに注意!

他にもレンタルの場合には、観光地で数人で利用することもあると思います。後部座席に人を乗せているとテンションが上がって、はしゃいで運転してしまったり、景色に気を取られてしまったなんてことも事故を誘発してしまう原因に。この点も十分注意したいですね。

運転するのが非常に楽しいトゥクトゥクですが、上記の点には特に注意して運転しましょう!

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