トゥクトゥクでタクシー営業は可能?日本だと白タク?

フアランポーン駅前のトゥクトゥク

ズバリ!個人であろうと法人であろうと現状日本でトゥクトゥクを使ってタクシー営業をすることは出来ません!

2024年4月、日本でもライドシェアがスタートしましたが、トゥクトゥクを利用することは勿論できません。

トゥクトゥクを購入してタクシーとして営業したら儲かりそう!なんて考える人は多いと思いますが・・・

ここを読めば日本でトゥクトゥクでタクシーが出来ない理由がわかります。

トゥクトゥクを購入する方は個人の方は勿論、企業が購入する例も多く、自家用として使用する以外にも様々な方法でトゥクトゥクが上手く活用されています。広告、看板を取り付けて宣伝媒体として人が多く集まる場所にトゥクトゥクを走らせれば間違いなく目立ちますからね。

ある企業は宣伝カーとしてトゥクトゥクに自社の社名やサービスを、ステッカーや看板にしてトゥクトゥクに貼ったり吊るしたりして目立たせています。

また、ホテル、旅館、ペンション等の宿泊施設では宿泊客の送迎にも多く使用されています。7人乗りだったりすると一度に大人数運べるので色々と便利ですからね。

不動産会社の物件案内カー、飲食店の宣伝カー、タイマッサージ店のお客さんの送迎カーとしても活躍中。事前に予約することで近くの駅まで無料で送迎するサービス等を提供しています。

その他にも観光地域の観光案内や地域活性化のための手段としてトゥクトゥクが使われている例も多々あります。

他にはタイ料理店やカフェ等キッチンカーとして使用されている例もあります。最も驚いたのは焼き芋屋さんをトゥクトゥクで営業していたり、ラーメン屋さんを営業している方がいらっしゃることです。

これは更に目立つし話題になること間違いなしですよね。

また、数台所有すればレンタカーならぬレンタトゥクトゥクだってできちゃいます。貸し出すことで雑誌、テレビやMV等の撮影の依頼が来ることも?!観光地に行ったついでに、トゥクトゥクでドライブが出来たらこれまた良い思い出になりますよね。

上記の様に様々な活用法があるトゥクトゥクですが、タクシー営業はどうして不可能なのか?

トゥクトゥクでタクシー営業が出来ない理由

「日本でトゥクトゥクでタクシーやったら儲かりそう」これは皆さん考えるとは思うのですが、当然今の日本の法律では、日本でトゥクトゥクをタクシーとして営業することは許可されていません。なのでこれは出来ません。

人を乗せて目的地まで行ってその対価としてお金を受け取る行為はできないわけです。事業用ナンバーじゃないとタクシーは出来ない、そして現状トゥクトゥクで事業用ナンバーを取得することは出来ません。自家用のままでお金を受け取ってしまうと白タクになってしまいます。

UberやGrabで配車アプリを利用したサービスはありますが、日本では当然「第二種運転免許」が必要でドライバーもタクシー会社のドライバーです。サービスは開始されてはいますが、未だに日本ではほとんど普及していないと言っても良いのではないでしょうか。

日本でトゥクトゥクでタクシーと同じように、お客さんを目的地まで運んで料金を徴収できるサービスが提供できるようになったら面白いですが、今の日本の法律では厳しいでしょうね。タイでは2019年6月よりGrabがチェンマイで電動トゥクトゥクのサービスを始めていますが、今後普及するかどうか注目です。

ちなみに料金は呼ぶだけで基本料金80バーツがかかり、その他に移動距離に応じて1kmあたり12~15バーツかかるようです。

ではなぜ、日本ではこうした配車アプリを利用したサービスがなかなか普及しないのか?最も大きな原因として考えられるのは、タクシー業界の強い反発があるからだと思います。世界的にUberやGrabは普及していますが、タクシー業界からの反発は各国で起きていました。それに伴い一時は許可されていたけど禁止した国もあります。

タイでは合法ではありますが、タクシー運転手がUberを利用してドライバーをしている利用者を襲撃し、ボコボコにする事件が後を絶ちませんでした。ドライバーも利用者もトラブルに巻き込まれる危険性が非常に高いわけです。こういったことも影響してか?2018年4月にUberは東南アジアでのサービスから撤退しています。

Grabもタイでスタートしていますが、この先どうなることか・・・

日本の場合には例え一般の人が配車アプリサービスを利用してお客さんを目的地まで運んで料金を徴収することが出来るようになったとしても、当然「第二種運転免許」取得者に限られるのではないでしょうか。これを持っていない限り、例えトゥクトゥクを所有していたとしても、一般の人がサービスを提供することは出来ません。そうでないと「白タク」行為になってしまいますからね。

個人タクシー事業者になる場合でも、年齢によって過去に2年~10年のタクシーやハイヤーでの勤務実績が必要とされています。そして、個人タクシー事業者になって例えトゥクトゥクを所有していても、トゥクトゥクでタクシー営業をすることはできません。

これが一番の原因!?

トゥクトゥクの場合はこういった問題以前に、日本では三輪自動車の安全性の理由からトゥクトゥクでタクシーは許可さていないからです

国土交通省の定める安全基準に適合している必要があるからです。トゥクトゥクでお客さんを目的地まで運ぶことは危険ではないことを証明しなければいけません。カーブでの安全性や車体の構造上の問題も多く、シートベルトをしたとしてもこれはとてもクリアーできる問題ではありません。

衝突実験を何度か行い構造上問題の無いこと、お客さんを後部座席に乗せても安全であることを証明しなければいけないそうです。軽自動車のタクシーが存在しないのもこういった安全性の問題が大きな要因じゃないかと思います。(介護タクシーはあり)

軽自動車ですら難しいのに、前後左右オープン過ぎるトゥクトゥクの安全性を日本で証明するのは至難の業です・・・

タイでは全く安全性なんて問題にならないですけどね(笑)

いつか日本でトゥクトゥクでお客さんを運んで運賃を徴収できるサービスの許可が下りれば非常に面白いと思うのですが、現状はかなり厳しそうですね・・・

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